曖昧さ、心地良く。

今年作った曲が数曲ある。どれもこれもスローで静かでここ数年の心象風景を音像化したセンチメンタリズム旺盛な曲ばかりである。9月のライブが決まった時に、アコギとエレキを久しぶりに触ったら指が痛過ぎて断念し、押さえても痛くないという妥協の極みから9月鍵盤とトーク主体のライブになった。今はどうかというと、アコギにクラシックギターのナイロン弦を張ることで痛みの伴いを最小限に抑えるという手法を用いたことで、来年のツアーにおいてギターの曲もどこかのタイミングで参入出来るようになる気がしている。


この"気がしている"という言い回しに「それはお前が決めてやるかやらないかだろ!」とツッコミたくなる人もいるかもしれないが、実のところ僕はこの先人間は確定的なものに心地良さを感じるよりも、曖昧さを心地良く感じれるよう努力、もしくは意識をしていった方がいいと思っていたりしている。約束し切れない未来の事柄を約束したり、保障しようとしたり、わからないことを立場上わかっているように振る舞ったり、どうしようもないことをどうにかしなければいけないよう誘導したり、ケースを上げればキリがないがそういったことに問題を集約させ苦しみの数を増加させてることに飽きてしまったのだ。はっきりする(させる)ことが快感であるが故、はっきりしないことに不快感を覚えてしまっている多くの事柄をはっきりと認識した方がいいと、かつて白黒を異様にはっきりさせたかったり、どちらかに振り切れないと興奮や快感を得れなかった僕が思っている。トキロックが病気になったことは僕にたくさんの気づきを与えてくれた。その中でも通院していた精神科の先生が教えてくれた"ネガティブ ケイパビリティー"という言葉がその時期、支える側の自分の強い支えとなっていたことはとても大きい。もともとはは詩人ジョン・キーツが 不確実なものや未解決のものを受容する能力を記述した言葉で、近年だと作家・精神科医である帚木蓬生さんが著書で『どうにも答えの出ない、どうにも対処しようのない事態に耐える能力』あるいは、『性急に証明や理由を求めずに、不確実さや不思議さ、懐疑の中にいることができる能力』という風に言われてる言葉である。かのシェークスピアはこの能力が異様に高かったと言われているとかいないとか。

自分の性格や癖、はたまた社会の性質も急には変わらないし、目の色を変えて変える必要もないだろう。大事なのは気づくということで、気づかされた後はその気を纏っていければほんのり生きやすく、取り留めのない古いフランス映画も楽しめるようになるのではないだろうか。


話の逸れ方の半端なさに自ら動揺している。何を書こうとして書き始めたか忘れてしまった。寒くて太陽が出ない日は部屋を暖かくして朝からブログを書くに限るの結末がこれである。

先日、寝室にブックライトを買おうとトキロックに言ったら(毎晩、眠気がきてる時に布団から出て電気を消すのが億劫な為)ソルトランプにしようとなり、届いたら届いたらで居間に設置した方がいいということになり、浄化作用があるとかないとかでつけておいた方がいいやらと、用途が変わってきてしまったことを今日の話の逸れ具合から思い出してまた話が逸れる。※ソルトランプ自体はとても気に入っている。


強引に話題をバンドに戻そう。ツアーに向けては試行錯誤中(頭の中多め、実行少なめ)であります。

1月の大阪と5月の札幌では違うことをやっているかもしれませんが、その成長というか変化も楽しんでもらえたらなと思います。

ツアーのチケット予約が入るたびに嬉しく、身が引き締まる思いをしてます。

気にかけてくれてる皆さん、予約はお早めにお願いします。ticket@mothercoat.com

通知音がなる度にけつ叩かれてる感じがして練習する気になるからです。

よろしくお願いします。

mothercoat tour 2020  

1.10(fri) 扇町para-dice / 大阪

1.28(tue) 西永福JAM / 東京 ※ギガディランソロ

2.09(sun) 鶴舞K.D ハポン / 名古屋 

2.19(wed) 下北沢440 / 東京 

4.05(sun) 二条nano / 京都 

5.09(sat) 札幌SPIRITUAL LOUNGE / 北海道 

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