タートルネックで出来ないこともない。

「今日、終わったらすぐ行かんといかんけえ、先に打ち上げしようと思うんじゃけど、考えといて。」とリハを終えた僕らに告げ、SiMoNさんがリハに入った。

このイベントもそうであるが、"SiMoNさんに誘われたら断れない"が僕とトキロック、いやmothercoatの掟であり指針である。ただ出番前に今はお酒を飲む気にはなれないのでお茶もしくはノンアルコールビールかなんかでと思いながらSiMoNさんのリハが終わるの下北沢を散歩(緊張していたのか無性に歯を磨きたくなって歯ブラシを買う為)しながら待っていた。

440に戻るとSiMoNさんは消えていた。あれっと思って電話すると「東京に来たら服とか見たいでしょう、いくつかいい古着屋あるから一緒に見よう」と言われ掟に従い、最初に紹介されたビンテージだからなのか優れたデザイン性なのか基本万単位の古着屋さんで買えない服を散策した後、「ちょっと僕らには高価過ぎますね」と正直に告げるとCHICAGOなら安いのも沢山あるよと言うことで見に行く。見に行った手前、何か買わないとという使命感が芽生え僕が持ってそうと思われても不思議ではないが実際は持ってない柄のセーターを物色し、一番最初に目についたセーターを買うことにしてレジに行こうとするとSiMoNさんが「服買うときは絶対、試着した方がいいよ」と言うもんで一応試着する。大きめではあったが、柄も気に入ったし値段も2000円と手頃であったので購入。SiMoNさんもそのことで満足したのか自分は買わず、軽くお茶でも行こうかといくつかお気に入りのお店に連れて行って貰うも、時代の移り変わりは早く、SiMoNさんが下北沢にいた頃のお店はなくなってしまっており、先打ち上げ難民になりかけるも、SiMoNさんが「あそこどうじゃろか?」と指差したビルの3階にある雰囲気良さげなカフェバーに入りノンアルコールで乾杯。約20分ほどの打ち上げではあったが、久々に会えた喜びを伝え、SiMoNさんの近況を聞いたりしながら濃密な時間をライブ前に過ごすことが出来た。


いい買い物が出来たと思っていたが、今日袖にでっかい穴が空いてることに気づいて値段に納得したのであった。


この日は近からず遠からずな久々に会えて嬉しい出演者ばかりであった。みんなSiMoNさんに誘われたら断れない何かがあるのだろう。440の店長さんとも僕らは認識していなかったが十数年前の名古屋の大学の学園祭に出演した時にCDを買ってくれたらしく、巡り巡っての再会であった。

同年代の働いている人達には平日の19時半は早くて来づらいかなと思っていたが、いろんなところで出会ったいろんな人達が観に駆けつけてくれてありがたい限りであった。

ライブにおいてはTシャツも持ってきていたのだが、今の自分ならタートルネックのセーターでも出来るのではと新しい挑戦をした。結果的に暑かったが、出来なくはないという気づきを得たことは大きな収穫であった。

ライブ後の温かな言葉や、称賛と捉えても差し支えないような言葉に気持ちよくなりつつも、それらに値するライブをやれてる気はまだしておらず、これからゆっくりとそれらに応えれるようにと思うばかりである。それでもヒサシさん(THE BEACHES)のツボを刺激できていたことは素直に嬉しかった。またこの日出演していたみんなと音楽の話を出来たことが何よりも楽しかった。


この日は写真とか全く撮ってなかったんだけど、twitterに動画あがってたので拝借。


発注先のトートバックのボディの在庫切れから、何か作らねばと作ったサコッシュの売れ行きが良く思っている以上に世の中の人は自転車に乗っているんだなという発見もあった。

まだ持ってない人は是非買ってほしい。自転車持ってない人はまず自転車を買ってほしい。


gigadylan

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