aLEtTa

去年から家で何か出来る仕事はないかと伊勢崎にあるギターのパーツを作っている会社の委託内職をしている。

その会社の製品はブリッジやらサドルやらトレモロやらシンプルそうに見えるものから複雑そうなものまであらゆるパーツが全部手作業でキメ細く作られていた。僕が使ったこともないようなチューニングが狂わないことに命を掛けてるといっても過言でもないブリッジの工程はそこまでやるのかと面食らうほどの作りであった。

てっきり今やほぼほぼ機械である程度のところまで組み付けられていると思っていた僕は深く感銘を受け、それらを自分が組み付けるのかと思うと一時的に胸が高まった。そしてそれはやってみると難しいというよりも、やはり細かい工程が多く、思っていたより慣れてきても時間がかかる作業であった。

時給にすると平成も終わりかけているのに昭和の香りがするくらいであるが、トキロックも僕も家で具体的な何かやれることがあった方がいいという点に置いてと、モノ作りの真髄を体感出来る点に置いてはとても良かったなと思っている。またそこで働いてる人達が漂わす空気が僕は好きである。

しかしながら、徐々に仕入れと納品の移動時間や実際の作業時間に費やす時間が惜しく感じるようになってしまったので今月いっぱいで辞めさせてもらうことにした。その感情は僕が自分の音楽を作り始めようとしている証拠でもある。モノ作りに置いて大事なことは時間をそのことに対して惜しみなく使いたいと思えることでなければいけない。


いやはやどうしたものか、今回はALETTAという最近懇意にさせてもらっている野菜の話に辿り着いた経緯を書こうと思っただけなのであるが、上記のような経緯の奥の経緯を書かなければその経緯に偽りがあるのでは思ってしまう自分に異常性を感じ、今し方、画面の前で脳がフリーズした。とは言え書いたからと言って犯罪になる訳ではあるまい、気にせずキーボードを打ち進めてしまおう。(この文もまた無駄である。)


本題に入らせてもらうとその仕入れ納品の関係で週に一度、伊勢崎方面に車を走らせる機会ができ、ある時354号線沿いにkaraka~zeというJAが地場野菜やらパン、調味料を販売する小さい道の駅のようなお店を見つけた。そこで出会ったのがALETTAである。ブロッコリーとケールの掛け合わせとあるが、そのフォルムは(ケールにあまり馴染みのない僕は茎の一部以外、まさに葉の部分がケールなのだろうと調べもせず思っている)ブロッコリーの本来であらば主の部分はかなり影を潜め、ケールだろう箇所が大半を占めているように僕の目には映った。おそらくそれはケールの方がオシャレ感が強く、栄養素も高いという裏付けの下、そのようになったのではないのかとALETTA売り場の前で物思いに耽った日が懐かしく思えくらい今では何と何の掛け合わせという過程よりもALETTAはALETTAでしかないと噛み締め味わえるようになってきている。適度な歯ごたえと独特の苦味と程よく物足りない甘みにどうか人々が虜になっていくことを僕は望んでいるが、ニューベジタブル戦国時代、そう簡単ではないのかもしれない。僕はALETTAファンの一人としてこのブログを読んでしまった暁にはどうか一度ご賞味願いたい。(売れてなさそうだから助けてあげてという意味ではない、単純に良い野菜なので奨めてみているだけである。もしかしたら、全国的に大流行りしていて食べたことなかったのが僕らくらいであったら恥ずかしい、、、。)


写真の右後ろからひょこっと顔を出しているのはただのブロッコリーである。


gigadylan

0コメント

  • 1000 / 1000