人の心に火を付けられるのは人だけかも
2015年に大怪我で決まっていた幾つもの
ライブを飛ばしてしまいました。
ただ、それから何年もの間、心の病で
恐ろしく苦しかったり、それなのにどこか
現実味の薄い日常を過ごしてました。
今年の初めから少しずつライブを始めても
出来た曲を演奏するのは病気からだいぶ
回復して心配をかけた方々に元気な姿を
見せたいというギガディランの希望に
乗っかって出来る事を淡々とやるという
感じで。以前のように自分がライブが
好きで堪らないという感触はもはや
全くありませんでした。
今日は、2015年に飛ばした北堀江club vijonの
松藤ロックというイベントで、代打で出演して
下さったクリトリック・リスと
出演できるという機会に恵まれて、
直接お礼とお詫びを告げられる事が
有り難い、そしてリスさんのライブを
観るのが楽しみだなぁと呑気に
思っていたのですが。
会場に着いて、ライブハウスでは通常
出演者がその日の曲目を書いたりする
書類とメンバーパスと言われる
バンドの人数分のステッカーのようなもの
が渡されるのですが。
それが、2枚ではなく、2015年に
今日のイベントを飛ばした当時の
メンバー分の5枚挟まれていて、
頭を殴られたような気持ちになりました。
あぁ、、、と。何年も一緒に過ごして
これからだと意気揚々としていた
メンバーが出るはずだったこの場所。
その無念で頬を殴り飛ばされたような、
それでいて、vijonの松藤さんは
あの時のメンバーみんなへの気持ちを
今日も持ってくれているような暖かさと、
さらにそのみんなの無念を自覚できる
くらいに頭のもやが晴れて元気になった
はずの自分が、中途半端なただただ
「無理のない範囲で」のライブを
出来るなんてまさか思ってないよね?
と突き付けられているような。
どんな気持ちで5枚つけてくれたか
本当の所はわかりませんが、5年間の事が
走馬灯のように駆け巡り色んな感情が
爆発して今日はライブになるだろうかと
不安になるぐらい嗚咽が止まらず。
クリトリック・リスのスギムさんに
リハ前に会えてお礼を告げると
すっかり忘れてたよ〜なんて言われても
また顔もグチャグチャで。
でも、5年も経ってぐずぐずしていた
だけなのにこうやって暖かすぎる
でも突き刺さるパンチを与えてくれる
ような場所があって。
vijonだけではなく、11/3(祝)に
ドブロクとのツーマンを企画して
下さった渋谷La.mamaの石塚さんもそうだし、
ここには書ききれないけれど
mothercoatに声を掛け続けてくれた
ライブハウスやアーティストや
お客さんはもちろん音楽で出会って来た方々や
病気で辛い時に支えてくれた大切な友達の
顔が沢山、はっきり明確に浮かんで来ます。
病気して以来、ことライブに関して
どこか死んでしまっていた部分に
暖かい血が通い始めたような、
大袈裟でなく今日の5枚のメンバーパスには
そういうパワーがありました。
もはや償えないものも沢山ありますが
とにかく今日は全力でやります。
荒ぶる感情を乗りこなせずぐだぐだに
ならないか怖いですが、心を裸にして
ステージに立つ事だけは約束します。
大阪付近の方々は良ければ会場で、
全国全世界の方々は配信で。
先の事は本当にわからないことが
日常になっているこの世界で。
今の今を見てもらえたら嬉しいです。
TOKIROCK
https://twitcasting.tv/clubvijon/shopcart/27059
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